英語長文の勉強法として、精読がいいって聞くけど、なんでいいんだろう?
長文精読をやりたいんだけど、やり方が分からない!
英語長文が理解できない。。。
英語の勉強をしていると
このような悩みを持つことはありませんか?
僕自身も、
はじめは英文精読をやる意義が分からず、
英語の勉強に苦戦していました。
しかし、
以下のような方法で精読を行ったら
英文が理解できるようになり、
TOEICが345→850まで
あげることが出来ました。
私が実際に精読を行う際、
以下の順番で行っています。
①補足情報(副詞節や前置詞句など)を()でくくる
②修飾系(関係詞やto不定詞など)を<>でくくる
③代名詞が何を指すか考える
④主語と動詞を見つける
これらを意識することで、
英文がすっきりして、
主語や動詞を見分けることが
容易になります。
今回は私が行っている精読の具体的な方法
について説明していきます。
精読とは?
英語における精読とは、
英文にどのような文法が使われているか?
どのような単語や熟語が使われているか?を
一文一文分析しながら
読み進めていく勉強法です。
精読を継続して行うことで、
複雑な英文でも素早く意味を理解することが出来ます。
精読するメリット
精読するメリットは以下の通りです。
・複雑な英文でも正確に意味を理解することが出来る。
・英文法や単語が長文でどのように使われているかが理解できる。
・自身が理解している知識と理解していない知識が把握できる。
精読は時間のかかる作業ですが、それ以上に上記のような大きなメリットがあるので英語学習者は絶対やった方がいい!!
TOEICや英検対策に重要
近年、
TOEICや英検は難化傾向にあります。
長文問題を解く際、
内容を正確に読み取らないと
解けない問題が増えてきています。
さらにTOEICの文法問題に関しては、
選択肢と空欄前後だけで解ける問題は
少なくなってきています。
これについては、
Youtubeで森鉄先生(TOEICで90回以上満点取得した方)
が話されています。↓
今後、TOEICの文法問題は
文構造をしっかり理解しないと
解けない問題が多くなってくると予想されます。
つまり、文法問題を解くときも精読の知識が必要になってくることが予想されます。
TOEICの効率的な勉強方法については
こちらをご覧ください。
実践問題を用いて精読のやり方を解説
それでは、実際に精読を例文を使って実践していきましょう。
例文は書籍『 TOEICL&Rテスト文法
問題でる1000問 』から引用します。
まずは、
下の例文を解いてみてください。
Mr. Tan’s recent research ______ that his students learn more effectively when listening to classical music has received almost no attention from researchers who graduated from Harvard University.
(A)suggests (B)has suggested (C)suggesting (D)is suggesting
TOEICL&Rテスト文法問題でる1000問, 著者:TEX加藤 一部改題
いかがでしょうか??
全然分からないよ~
と思った方も多いのでは?
多くの方が
A,BやDで迷ったのではないでしょうか?
ですが、この問題の答えはCになります。
ではなぜCになるのかを精読しながら
確認していきましょう。
① 補足情報(副詞節や前置詞句など)を()でくくる
初めにやって頂きたいのは、
補足情報(副詞節※1や前置詞句※2など)を()でまとめていきます。
※1:when I was a childのように接続詞(”when”や”because”など)+主語+動詞で成り立つ文章のこと
※2:in the morning のように前置詞(”in”や”at”など)+名詞で成り立つ文章のこと
Mr. Tan’s recent research ______ that his students learn (more effectively) (when listening to classical music) has received (almost) no attention (from researchers who graduated (from Harvard University)).
補足情報をまとめると
このようになります。
特に難しいのは”when”の部分です。
先行詞に時間を表す表現が無いので
副詞節の”when”と予想できます。
“listening to classic music”が”has received”の名詞だと
「クラシック音楽を聴くことは、学者たちから注目を集めるとき」という訳となり不自然!
そのため、副詞節である”when”は
“when~music”までになると予想できます。
でも”when”が副詞節の場合、主語は何??
このように疑問を持つと思います。
“when”や”while”のような副詞節をつくるものは
主語や動詞が省略されることが多いよ!!
TOEICでもよく出るから知っておくと便利!
そのため、クラシック音楽を聴くのは誰?と考えると
when listening ~の主語は studentsだと分かります。
そのため、正規の文は
when (students are) listening to classic musicとなります。
② 修飾系(関係詞やto不定詞など)を<>でくくる
次は関係詞※3やto不定詞※4のような修飾系の表現があれば<>でくくっていきます。
※3:二つの文を一つにまとめる接着剤のような役割を持つ文法。関係代名詞とも言われ、whoやwhichなどがある。
※4:to + 動詞の原形の形をとり、名詞や文章の後ろから修飾することが出来る説明文。
Mr. Tan’s recent research ______ that his students learn (more effectively) (when listening to classical music) has received (almost) no attention (from researchers <who graduated (from Harvard University)>).
今回の場合、”researchers”の後ろに関係詞”who”があるので<>でくくります。
これで、
「ハーバード大学を卒業した研究者」と訳されます。
余談ですが、本文中に含まれる”that”は
関係詞かもと思うかもしれませんが、
選択肢から “suggest that”構文の
“that”だとわかります。
③ 代名詞が何を指すか考える
副詞節や修飾節をまとめたら、
代名詞について考えていきます。
代名詞が何を指すかを理解することで、
英文全体の理解を深めることが出来ます。
Mr. Tan’s recent research ______ that his students learn (more effectively) (when listening to classical music) has received (almost) no attention (from researchers <who graduated (from Harvard University)>).
今回の場合は”his”が何を指すか考えます。
この場合、”his”の前を確認すると、Mr.tan’s~があります。
つまりこの”his”は、”Mr.tan”の言い換えであることが分かります。
実際の長文だと、前文を代名詞thatで置いたり、
it is that~でit=that以下のように複雑な英文がたくさん出てくるよ!
④主語動詞を見つける
ここまでで、英文の主骨格以外をまとめてきました。
最後は主語動詞が何かを考えていきます。
考えるポイントは副詞節や修飾部を消すことです。
下のように考えていきます。
Mr. Tan’s recent research ______ that his students learn (more effectively) (when listening to classical music) has received (almost) no attention (from researchers <who graduated (from Harvard University)>).
最初より、英文がすっきりしたね!
これで考えると、
主語は Mr. Tan’s recent research であることが分かります。
続いて動詞ですが、
主語は三人称単数です。
そこで本文を見ると、
has receivedがあるので、
これが動詞であることが分かります。
つまり、空欄に入るのは、
名詞を修飾するものが入るのが予想できます。
もう一度選択肢を見てみましょう。
Mr. Tan’s recent research ______ that his students learn more effectively when listening to classical music has received almost no attention from researchers who graduated from Harvard University.
(A)suggests (B)has suggested (C)suggesting (D)is suggesting
TOEICL&Rテスト文法問題でる1000問, 著者:TEX加藤 一部改題
選択肢の中で名詞を修飾できるのはCのみです。
そのため、答えはCとなります。
他の選択肢は動詞なので不適です。
このように
一つ一つしっかり確認していけば
確実に理解できるので、しっかり精読していきましょう。
まとめ
本日は精読のやり方について解説しました。
まとめると以下の通りです。
・精読は英文を理解するための勉強法
・精読を行うときは、補足情報をまとめて、文の主骨格を浮き出しにする。
複雑な英文はこの補足情報が
たくさん含まれています。
そのため、
余計な情報をそぎ落とすことで、
本当に必要な情報が浮き出てきます。
是非参考にしてください!
それでは!
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